けものフレンズ最終回の感想
テレビ放送で見てきた。
他に書く場所がないのでここに感想を書いていく。当然ネタバレまみれ。
11話見てからどうすればハッピーエンドを迎えられるか色々と考えを巡らせていたけれど、監禁500日は伊達じゃなかった。細かいことは抜きにして自分が見たかったものはコレだったんだと思わされたよ。たつき監督達の前では自分の予想なんてアミメキリンだったんだ。俺はアミメキリン、アミメキリンなんだ。タイリクオオカミ先生とロッジでお泊まりするアミメキリンなんだ。
サーバルの謎涙や「困難は群れで分け合え」の発言者とか解決されなかった伏線もあったけど、かばん達にとっては解決しなくてもいい問題だったしね。ガイドブックや続編で触れてくれりゃええよええよ。
それに加えて一転攻勢の最終決戦と復活と大団円と旅立ちを、シリアスとギャグを混ぜつつ絶妙な配分で30分におさめてのけた。いい仕事してますよ本当に。
最初から最後の1分1秒までネタがぎっちり詰まってて全部語るとキリがないから特に好きなところだけピックアップ。
◾️全員集合タイトル
もう最高。暗闇に煌めく瞳が広がっていった時、もう、最高。
今までのOPがシルエットだったフレンズ達を最終回で全員表示させる気マンマンな構成だったくせにさ、気合い入れて作っちゃったやつだよねきっと。
細かいところを言うとさ、タイトルロゴが木々の向こう側にあるところ、いいよね。
だってフレンズ達が木々の向こうからかばんを助けにきてるシーンなんだよ。名は体を表すのごとく「けものフレンズ」がやってきたんだよ!この作品はこういう作品なんだぜってレイヤーの重ね方ひとつで見せてのけたんだぜ!
さらに言えばタイトルロゴの色が通常のカラフルなものじゃなく白一色なのも良い。これは姿形も性格も十人十色な奴らが友達を助けるためにひとつになった事を表してるように思えるんだよ。自分だって食われちまうかもしれないのによ。こいつらはこういう奴らなんだぜって色ひとつで見せてのけたんだぜ!
演出の人そこまで考えてないのかもしれないけど、俺はそれが良いと思ったからそうなんだよ!
◾️サーバルの野生解放
11話でかばんが木登りしてる最中はきっと野生解放してたんだなって思っててさ、きっと最終回ではサーバルが野生解放するんだとは思ってたけどさ、サーバルちゃん全然違うじゃん。
野生解放ってガンダム00のトランザムとかV-MAXみたいなギアを上げて一時的にパワーを上げるものかと思ってたらさ、サーバルちゃん全然違うじゃん。
皆で黒セルリアンにドッタンバッタンしてる最中はずっとさ、ほらサーバルちゃん野生解放に目覚めてジャンプ力ゥ上げてかばんちゃん助け出すんだ!って思ってたらさ、サーバルちゃん全然違うじゃん。
野生解放で紙飛行機折ってるじゃん!
火付けてるじゃん!飛ばしてるじゃん!!
やられたよ。サーバルにとっての強さはパワーとかそんなものじゃなくて、かばんの考える力だったんだって。しかもただマネて飛行機を折るだけじゃなくてさ、火をつけるなんて工夫まで付け足してさ、ずっと火を怖がってたのにさ、紙飛行機も上手く折れてなくてクチャクチャでさ、でもさ、それでかばんを救ったんだよ。サーバルが学んだかばんの力で救ってみせたんだよ。
かばんはサーバルの得意技でサーバルを救って、サーバルはかばんを得意技でかばんを救って、しかも示し合わせたわけでもないのにお互いがお互いでおいおいおいおい死んだわ俺、もうお前ら結婚だよ今ここでゴールインだよ。かばんの縄張りはサーバルでサーバルの縄張りはかばんなんだよ!!
◾️まとめ
相手を受け入れる器のデカさに惚れてきた作品だけど、最後まで徹底して見せてくれて本当に良かった。
ラストもずっと旅の仲間だったボスとジャパリバスを健在にしてくれたのも嬉しいよ。たつき監督のツイッターに載ってたイラストもかばんサーバルボスバス全員を描いてくれてるしね。いい丸太があって助かったな。ああ。
初めて1話を見た時はなんじゃこりゃとバカにしてた自分は脚本他スタッフの人にごめんなさいとありがとうしないといけないね。
サーバルちゃんのように器のデカい奴になれるよう頑張っていくのです。
おわり